2007年12月29日

17.極楽

食事を終え、社長と別れた後、自由行動となった。
雄作、陳さん、マークの3人は『ヴィンセント・ギャロ』を見に行くといって一行を離脱。
阿守は何も言わずテントへ消えていった。

残りはホテルへ。
俺は無性に風呂に入りたくなったのでなんとかならないかタッキーに訊いてみると
「苗場温泉があるなぁ」
との答えが返ってくる。
『苗場温泉』といっても、フジロック用に設置された簡易の入浴施設で、あまりゆっくり出来そうには無かった。
シャワーさえ浴びられれば・・・などと謙虚なこと言ってもいいのだが、出来ればゆっくり風呂につかりたい。
その旨を伝えると
「そういえばプリンスホテルに大浴場があったなぁ。うちら一応出演者やし、入れんちゃう?」
一応とはなにか、一応とは。
との文句は胸うちに押さえ、早速大浴場へ向かう。

皆が皆ついて来るものと思っていれば、同行したのは山本さんだけだった。
あとの者は後から入るといって、キャンプサイト入り口付近の屋台をひやかし始めた。

「平尾さんと2人っていうのも珍しいですね」
と山本さんに言われたのだが、実は俺も同じ事を考えていた。

浴場に着くと、ホテルのスタッフが満面の笑顔で
「どうぞごゆっくり〜」
とタオルを貸してくれた。
ありがたい。

そして満を持しての入浴。
湯船につかった瞬間
「ああ、俺はこの快感を得るためにフジロックに出たに違いない」
と、本気でそう思えるほどに幸福だった。
まさに極楽。

「やあ、どうもどうも」
しばらくすると中原さんが浴場に来た。
俺と山本さんはもう充分に入浴を堪能したので、中原さんとはほぼ入れ違いに浴場をあとにした。

着替え終わり、浴場を出ると、そこには入浴待ちの行列が出来ていた。
なるほど、そろそろメインイベントもほぼ終わろうかという時刻だ。
早めに入っておいてよかった。

風呂を出て、ホテルのロビーでゆっくりしていると、山本さんの携帯電話が鳴った。
軍司からだった。

「ゴンドラの下で飲んでるから来い、とのことです」
posted by hilao at 15:16| Comment(1) | 本文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
押し後残します
Posted by 人妻 at 2008年01月26日 17:58
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