2007年12月18日

15.本番

こういうフェスティバルは大抵リハーサルなしで本番に突入する。
そういうわけで、会場に着いた時点で本番まで1時間も無い状況だった。
スタッフの方からステージ近くにある『朝霧食堂』の食券をもらったので、メンバーの何人かは食事をいただく。
ちなみに俺はいただいたし、軍司ももちろんいただいた。

転換を円滑に行うため、舞台裏でセッティングできる部分はやっておく。
そこで司会の方を紹介された。
カウボーイハットのナイスミドルといったところか。

前の出演者が終わり、いよいよ出番となる。
「ジプシー・アヴァロンというステージでの彼らは、見ているこちらが心配してしまうくらい緊張していた」
と後日評価されたように、我々は緊張でガチガチだった。
特にひどかったのは俺だろう。
なんせライヴの始まりを告げるのが俺のドラムロールだったのだから。
最初の音を上手く出せたのかどうか、実はよくわかっていなかったのだが、始まってしまった以上やめるわけにはいかないので、ワケのわからないまま演奏を続けた。

ジプシー・アヴァロンは公称1,000人という収容人数。
1,000人というお客さんを前に演奏なんぞしたことがないので、さぞ圧巻なのだろうと思っていたが、いざ蓋を開けてみれば後ろの方は真っ暗で、数を実感することは出来なかった。
確認できるのは前の方の100〜200人ぐらいで「後ろの方は無人だったんだよ」といわれても納得してしまいそうなほど真っ暗。
とはいえ、ライヴ中に雄作が
「後ろの方まで届いてますかぁ〜!?」
と呼びかけたところ、随分後ろの方からも反応があったので、結構人はいたのだと思う。

随分ぎりぎりまで演奏していたのだろうか。
演奏が終わるや急いで司会の方が入って来て、我々のライヴの終わりを告げた。
ただ、いくら急いでいたからといって
「シベリアン・ハスキーでした〜!!」
はないだろう。
まあ、それもご愛嬌、といったところか。

演奏を終え、機材を片付けた一行は、ジプシー・アヴァロンを発ち、ホワイトステージ裏の駐車場へ向かう。
ジプシー・アヴァロンとホワイトステージの間には、結構急な坂があるのだが、坂というのは上りよりも下りの方が実はキツい。
上りのキツさは筋肉にくるが、下りのキツさは関節くるからタチが悪い。
演奏の疲れの上に、タチの悪い苦痛を受けながらも、なんとか駐車場に辿り着いた一行は、車に乗り込んだ。
機材はというと、スタッフの方がテキパキと積んでくれた。
ありがたや。

しかし、この疲労困憊の状況で、機材を抱えて急勾配の上り下りに蛇行を加えた数十分の道のりを、本来は歩かねばならなかったかと思うとぞっとする。
無茶を通した軍司と、そのせいで怒られた中原さんと、柔軟な対応をしてくれた車両部の皆様に心から感謝したい。
posted by hilao at 09:09| Comment(0) | 本文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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