2008年01月01日

20.起床

カチリ、という音で目が覚めた。
見れば、阿守が煙草に火を点け、自分が持ってきたイスに座っていた。
「・・・おはよう」
「ああ、起こしてしもた?ゴメンゴメン」
「いや、ええよ」
「びっくりしたわ。1人で寝てて、気がついたら3人になってた」
「ああ、雄作と陳さんな」
「・・・ところでそれ・・・誰?」
「ああ、中原さん。裏か表かわからんやろ?」
「いや、それ以前に・・・生きとん?」
「・・・さぁ?」
時計を見ると、ちょうど5時ぐらいだった。
1時間ほどしか眠っていないのだが、妙に目が冴えてしまったのでそのまま起きることにした。
もしかしたらまだスズキさんとマークがいるかもしれないので、折角だから一言挨拶だけでもしようと思い、2人で一旦駐車場に戻った。

車では山本さん、真鍋、軍司、タラが眠っていたが、スズキさんとマークの姿はなかった。
どうやら既にバス乗り場に行ってしまったらしい。

急激な空腹感を覚えた俺は、自分のカバンから持参していたカロリーメイトを取り出し、車からさほど離れていない河原の土手にしゃがみ、もそもそとそれを食べ始めた。
阿守も近くに座り、煙草をふかしていた。

カロリーメイトを食べながら川の対岸をぼーっと見ていると、行列が目に入った。
目で追っていくうちに、それがとんでもない長さだということに気付く。
そして、その先頭にはバス乗り場があった。
俺はなんとなく阿守に話しかけた。
「なあ、あの行列にスズキさんとマークがおるんやんなぁ」
「そうやろなぁ」
「5時ぐらいに行くとか言うてたから、まだ後ろの方やろなぁ」
「多分なぁ」
「それで、6時だが7時だかの電車に間に合うかなぁ」
「間に合わんやろなぁ」
どうやらここは車で送っていくのが正解だろう、ということで、スズキさんとマークに連絡し、駐車場に戻ってくるよう告げ、山本さんを起こす。

10分ほどでスズキさんとマークが戻ってくる。
「いや〜、1時間半前にいったら充分やろと思っとったけど、甘かったわ」
2人を車に乗せ、駅へ向けて出発。

山本さんを起こした時点で軍司と真鍋も一緒に起きたのだが、タラは眠ったままだった。
車が出発してしばらくしたあと
「あれ・・・?もう帰ってんの?」
とタラは一時目覚めたのだが
「夢や。黙って寝とったらええ」
と阿守に言われるや
「はい」
といって再び眠りについた。

車は無事駅に到着し、スズキさんとマークはなんとか電車に乗ることが出来た。
posted by hilao at 02:25| Comment(1) | 本文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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