2007年09月29日

11.到着

東京〜新潟間の道は結構な混み具合だった。
渋滞というほどでもないが、それでもすこし遅めの行軍となり、サービスエリアはどこも人で一杯だった。
季節は夏本番に入ったばかりで、首都圏から郊外へ向かう多くの人の中の何割かは、苗場を目指しているのだろう。

会場近くのインターで高速道路を降りた一行は、まずコンビニに寄った。
すでに前日から会場入りしているタッキーから、電池やらタオルやらの雑貨を頼まれていたのだった。
そのコンビニは、私が普段働いているのと同じ系列のコンビニだったが、完全にフジロック仕様になっていた。
買い物カゴの中には一枚ずつ『フジロック必需品一覧』として、雨合羽やらタオルやらの品目がかかれており、店内にも特設コーナーのようなものが設けられ、私の働いているのと同じ系列の店とは思えないほどだった。

コンビニで買い物がてらの小休止を終えた一行は、いよいよ苗場スキー場に到着した。
苗場プリンスホテルの駐車場に着いた一行は、先に着いていたタッキー、社長、中原さんと合流した。
昨日の夜に社長の車で苗場入りしたタッキーと社長は少々お疲れ気味の様子だったが
「さっきナチュラル・ボーン・キラーズに出とったコに会えたから俺は機嫌いいねん」
と、社長は相変わらずアホなことを言っていた。
「しかし、なんでジュリエット・ルイスがおるの?」
誰に問うでもなく俺が口にすると
「今年出演してるんですよ」
と答えてくれたのは雄作だった。
「え?あのコ音楽やってんの?」
「結構かっこいいですよ」
「へええ」
なるほどここはフジロックの舞台裏。
各国の有名人と、いつ出くわしてもおかしくない場所なのは確かだ。
posted by hilao at 11:21| Comment(0) | 本文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

10.出発

フジロック出演日前日の7月27日午前10時
大阪組を乗せたシベリアン号(レンタカー)が大阪を出発した。
執行部は別行動で直接現地に向かうということで、車に乗り込んだのはメンバー5人だけだった。
テント等が加わるため、いつも以上に多い機材を無理やり詰め込んでの行軍だった。

すでに夏休みに入っていることもあり、道は普段より少し混雑しており、サービスエリアはどこも人でいっぱいだった。
短い渋滞にはなんどか捕まったものの、致命的な渋滞に引っかかることはなく、予定より少し遅れて東京に着いた。

東京では雄作と軍司が待っており、そのままスタジオに入って練習を開始。
ただし、翌日に疲れを残さないために、その日は軽くやって終わった。


そして翌日、いよいよフジロック出演当日が訪れた。
その日の朝に、音響担当のスズキさんが合流した。
リハーサルをまともに出来ないフェスでは、出来るだけSIBERIAN-NEWSPAPERの音をよく知っている人にオペーレーティングしたもらった方がいいだろう、ということで、何度かSIBERIAN-NEWSPAPERを担当したことのある旧知のスズキさんに、今回乗り込みオペレーターとして同行してもらうことにしたのだった。
さらに物販担当の陳さんを加えた一行は、いよいよ新潟に向けて東京を出発した。

道中、車の中には音楽が流れる、その音楽担当はいつの間にか真鍋ということになってしまっている。
真鍋が何のCDを持ってくるかによって、道中の雰囲気が決められるのだった。

阿守が真鍋のCDファイルをパラパラとめくっていた。
「うわ、見つけてもうた」
阿守は、1枚のCDをファイルの中から発見した。
「持ってきとったんやなぁ」
「そら持ってきとるでぇ」
それは【やしきたかじん】氏のライヴCDだった。
「かけるんかい?」
「まぁ、見つけてしもた以上はかけないかんやろなぁ」
ということで、車の中にはたかじん氏の【東京】ライヴバージョンが流れ始めた。

以降、【インヴェイ】や【ガンマ・レイ】【ネイション】といった、我々にとっての懐メロを流しつつ、シベリアン号は苗場を目指して走り続けた。
posted by hilao at 09:59| Comment(2) | 本文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

09.前哨戦、そして準備

フジロック1週間前、SIBERIAN-NEWSPAPERは神戸VARIT3周年記念イベントに出演が決定していた。
この日のライヴは、演奏時間、ステージの広さともにフジロックとほぼ同じで、前哨戦にはもってこいだった。
そこで我々は、セットリストをフジロックと同じにし、さらに新たな陣形をここで試すことにした。

結果は中々のもので、お客さんからもいい評価を得られたので、フジロック本番も、同じ曲順、同じ陣形で挑むことにした。
また、この日来ていたお客さんに、フジロックに参戦される方がおり、少なからず勇気付けられたりもした。

神戸VARITでのライヴの日、リハ後から本番までの空き時間に、俺は社長の実家を訪れた。
社長の親父さんが所有しているテントを借りるためだった。
他のメンバーは焼肉丼を食べに行くとのことで、比較的空腹感の少ない俺が社長のお供をすることになった。
実家に着くと、玄関外にテントやらアウトドア用の椅子やらが既に用意されていたので、2人で車に積み込んで帰った。
ライヴハウスに戻ると、焼肉丼を食べ過ぎたメンバーが腹を押さえていたが、軍司だけは元気だった。

社長曰く
「確か8人用やったと思うねん。だから、入られへん人は車中泊でえんちゃうか?」
とのことだったが、中原さんもテントを用意してくれているらしいので、念のためにテントを2つ持っていくことにした。

フジロックまでの1週間はバイトやら準備やらであっという間に過ぎ、いよいよ出発の日を迎えた。
posted by hilao at 13:34| Comment(0) | 本文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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